Just-in-time

ジャストインタイム(JIT)

 

ジャストインタイム(JIT)は、顧客需要に合わせて資材を供給させることで、必要な時に必要な分だけ在庫を届ける仕組みのことを指します。安全在庫やリードタイムを最小限に抑えるので、運転資金を効率化し、在庫の陳腐化や長期滞留による廃棄リスクを大幅に削減できます。その他の業務上の課題や無駄が表面化されやすくなるので、改善につなげられる点も大きなメリットです。
 

ジャストインタイムの運用には、顧客が何を、いつ、どれだけ必要としているかを正確に把握できることが前提になります。サプライヤーが現場の生産ペースに連動して供給できる体制や、現場の無理な頑張りに依存せず、一定のスケジュールで運行できる輸送計画の構築も欠かせません。
 

さらに発展させるには、作る製品の種類や数量が時期によって偏らないように調整し、使用する容器のサイズや仕様を統一します。資材の補充は電子かんばんで指示し、決められた時間帯に集荷を行います。在庫のバッファが少ない分、不良品が発生するとすぐに後工程へ影響が出るため、サプライヤーや前工程での品質管理が重要になります。また、欠品や設計変更、配送トラブルが発生した際の対応手順をあらかじめルールとして明確にしておく必要があります。

ジャストインタイムによるコスト削減とスペース有効活用

 

ジャストインタイムの運用が安定すると、必要なものを必要な時期に合わせて補充できるため、在庫日数が削減します。次に、納期直前に資材を急いで取り寄せる必要が減り、緊急輸送にかかる追加費用も抑えられます。さらに、在庫が少ないため、サプライヤーや前工程で不良品が発生すると、後工程ですぐに不足や作業の停滞が起こります。在庫が多いと見過ごされがちな問題を早期に発見し、原因を改善することで、手直しなしで良品になる割合を高められます。
在庫を減らして空いたスペースは、加工や組み立て、最終加工に活用されます。

リスクと対策

 

ジャストインタイムは在庫の余裕が少ないため、供給の遅れや急な需要増加を在庫で吸収しきれず、欠品につながるリスクがあります。特に、仕入先を1社に依存している場合、その会社からの供給が止まると代わりを確保しにくくなります。また、国境通過時の予測できない遅延や、大きな需要変動にも注意が必要です。
対策としては、重要な部品の仕入先を2社に分け、一方からの供給が滞っても調達できるようにします。調達に時間がかかる部材には、サプライヤーが在庫量と補充を管理する仕組みを取り入れます。また、供給先の近くに拠点を設けることで、短い期間で補充できるようにします。生産計画では、直近の計画を原則として固定し、その先の計画は需要に応じて調整できるように区分することで、現場の安定と需要変動への対応を両立させます。