LEZ (Low‑Emission Zone)

低排出ゾーン

 

低排出ゾーン(LEZ:Low-Emission Zone)とは、都市部において排出量の多い車両の通行を制限し、Euro VI*同等の排出基準への適合を求める区域のことです。


基準を満たさないトラックは、罰金を科されたり、進入許可の取得を求められたりする場合があります。対応策としては、車両の買い替え、代替燃料の導入、貨物集約拠点の活用、カーゴバイクの導入などが挙げられます。配送計画においてはLEZの区域や充電インフラを踏まえたルート設定が必要になるため、ルート最適化システムにもLEZの境界や充電ステーションの情報が反映されます。


*EUによる大型商用車の新型向け排出ガス基準。新しく製造・販売される大型トラックやバスのエンジンを対象とし、有害物質の排出量を過去の基準と比べて大幅に削減することを目指す規制。

低排出ゾーンへの対応

 

物流各社は、電動バンやカーゴバイク・電動三輪車、液化天然ガス自動車をはじめとする低排出・ゼロエミッション車両を導入し、低排出ゾーン(LEZ)へのアクセスを確保しています。これらの取り組みにより、主要都市部において環境規制を遵守しながら安定的な物流サービスを継続できるようになり、脱炭素化の推進にもつながっています。

運送業者への影響


低排出ゾーン(LEZ)の導入により、車両更新は通常よりも早いペースで進み、電気自動車や代替燃料車といった、よりクリーンな車両技術への投資が行われています。 一方で、運送業者は、資産活用率の向上を図るとともに、より厳格な環境規制の下でも収益性を維持できるよう、業務の最適化が求められています。

 

今後の見通し


低排出ゾーン(LEZ)規制は、欧州の250以上の都市で導入が進んでおり、排出基準も2030年に向けて段階的に厳格化される見通しです。この流れは今後も都市物流のあり方を変え続け、業界に対して低排出型輸送ソリューションへの転換と、より厳格な規制遵守を求めていくことになります。