フルフィルメントとディストリビューションの違い
フルフィルメントは、消費者や店舗向けに、荷物(パーセル)単位でピッキング・梱包・出荷を行う業務を中心とします。
一方、ディストリビューションは、より広範なB2Bネットワークにおいて、パレットやケース単位で貨物をまとめて輸送する業務を指します。
オーダーサイクルタイム(OCT)の測定基準
オーダーサイクルタイムは、注文がOMS(注文管理システム)に取り込まれてから、荷物を配送業者に引き渡すまでの時間を測定します。当日出荷の締め切り時間までに受けた注文に対し、2時間未満での出荷引き渡しを実現するEC事業者も存在します。
出荷効率を最大化する技術
フルフィルメントの処理能力を高め、作業ミスやスタッフの手間(タッチポイント)を削減するために、テクノロジーの導入が急速に進んでいます。
- GTP(Goods-to-Person)ロボット:商品や棚を作業員のもとへ搬送し、商品を取りに行く移動の負担を減らします。
- 自動仕分けシステム:商品や荷物の仕分けを自動化します。
- ダイナミック・カートニゼーション:注文内容や商品の寸法に応じて、適切な梱包箱や詰め方を算出します。
- APIによるシステム連携:注文管理システム(OMS)、倉庫管理システム(WMS)、輸配送管理システム(TMS)間のデータ連携を実現します。
フルフィルメントにおける脱炭素への取り組み
環境負荷の低減に向け、サプライチェーン全体で炭素排出量を削減するアプローチが求められています。
- 在庫配置の最適化: 需要が発生するエリアに在庫を配置し、輸送距離そのものを短縮します。
- 輸送手段の選択:可能な場合は、航空輸送ではなく陸上輸送を選びます。
- 梱包の適正化:カートニゼーション技術により梱包容積を最小限に抑え、輸送効率を高めます。
- 環境データの見える化:荷物1個あたりのCO₂排出量をグラム単位で表示するダッシュボードを公開している3PL事業者を選びます。