Shipment Tracking

貨物追跡

 

貨物追跡とは、注文確定後に出荷の手配が開始してから、配達が完了するまで、サプライチェーン内の貨物の移動をリアルタイムでモニタリングすることです。バーコード読み取りやGPS、IoTセンサー、物流業者の運行情報といったデータを1つのシステムへ集約して、荷主や荷受人、物流事業者の全員が、到着予定時刻(ETA)や予定からのずれを把握することができます。遅延などの兆候があった際にも、関係者に通知されます。

最先端のシステムでは、船や飛行機、鉄道などの運行遅延をAIで予測し、トラックの集荷タイミングを自動で調整できます。これにより、港や倉庫での荷待ち時間を最小限にして待機料金を削り、入荷をスムーズにして在庫切れを防いでいます。

最高モデルのプラットフォームは、陸・海・空・鉄道の運行データを複合的に分析し、高精度な到着時刻や遅延の可能性を予測します。この予測に基づき、トラックの配車や倉庫の手配を最適化することで、期限超過によるコンテナ留置料(ディテンションチャージ)の発生を未然に防ぎます。さらに、在庫切れのリスクも事前に予測して対策を講じられるため、機会損失を最小限に抑え、顧客満足度の向上へとつなげます。

貨物追跡を支える技術

 

  • GPSによる位置管理
    トラックの現在地をリアルタイムで把握し、指定エリアへの接近や出発を自動で通知します。
  • RFID・Bluetoothタグによる位置管理
    コンテナやトラックの内部にある商品・パレット単位の位置を可視化します。
  • IoT環境センサーによる品質管理
    温度や湿度、衝撃、ドアの開閉を検知し、高価値な貨物やコールドチェーン(低温輸送)の異常への早期対応につなげます。
  • APIやEDIによる自動データ連携
    配送業者から届く「集荷完了」「配達中」「異常発生」などのステータス情報を、輸配送管理システム(TMS)へ自動で取り込みます。
  • AIによる到着予測
    過去の輸送ルート別の所要時間や遅延傾向と、リアルタイムの交通情報をもとに到着予定時刻を予測します。

AEO認定*を活かした通関の効率化

 

GEODISは、EUでのAEO-F認定をはじめ、イギリス、アメリカ、中国でもそれぞれ各国の対応する認定を取得しています。書類・貨物検査の削減や、検査が必要な場合の優先的な取り扱いなどの優遇措置を受けることで、通関に伴う滞留時間の短縮につなげます。


*AEO(Authorized Economic Operator)制度とは、貨物のセキュリティ管理や法令遵守などについて税関の認定を受けた事業者が、通関手続きの簡素化などの優遇措置を受けられる制度です。EUのAEO-F認定は、貨物の盗難や不正な持ち込みなどを防ぐ管理体制と適切に通関手続きを行う体制の両方が、税関の基準を満たしていることを示します。

データ分析による到着予測

 

荷物の通過地点や輸送の進捗を確認するだけでなく、到着予定時刻(ETA)を予測することで、遅延が見込まれる場合にも先回りして対応できます。例えば、倉庫の荷降ろし場の使用順序の変更、ドライバーの走行ルートの見直し、顧客への事前連絡が可能になります。

貨物追跡データのさらなる活用メリット

 

  • 業務改善
    輸送ルートごとの実績を数値化し、慢性的な待機・滞留や、輸送会社が求められるサービス水準を満たしていない状況を把握して、改善に役立てます。
  • 在庫の最適化
    輸送中の荷物も「仮想在庫」として把握することで、過剰な安全在庫を減らし、在庫量の適正化につなげます。
  • 顧客満足度向上
    貨物追跡ページを提供し、遅延が見込まれる場合には事前に通知することで、顧客からの信頼や評価を高めます。
  • コンプライアンスとセキュリティの強化
    温度やドアの開閉をセンサーで検知して、低温輸送時の規定温度からの逸脱や盗難リスクをリアルタイムで知らせます。

複合輸送への対応

 

貨物追跡システムは、国際複合輸送にも対応しています。船会社との電子データ交換(EDI)、衛星経由で取得する船舶の位置情報(AIS)、空港の貨物取扱拠点からのデータ、鉄道運送状に基づく輸送状況などを集約し、出発地から最終目的地までの輸送の流れを一元的に把握できます。
最新システムでは、高価値貨物を輸送するコンテナ内に専用の追跡端末を設置し、積み替えを伴う輸送区間で不足しがちな追跡データを補います。

貨物追跡データのセキュリティ対策

 

信頼性の高いサービスプロバイダーは、通信時および保管時のデータを暗号化し、役割に基づくアクセス制御(RBAC)を実施しています。また、SOC 2やISO 27001に基づく監査を受けています。
最新システムでは、マルチテナント環境で顧客ごとのデータを分離して管理し、四半期ごとにペネトレーションテスト(侵入テスト)を実施することで、セキュリティの強化を図っています。